性同一性障害とはなんでしょう? 性同一性障害の方が自分の周りにいる方にとっては、非常に理解しやすい問題なのですが、あまり聞きなれない方にとっては、すごく難しい『障害』のように聞こえますよね?
性同一性障害を理解するためには、それ以前に『性』を理解する必要があります。
『あなたの性別は?』という質問に対して、おそらく大多数の方が自身を持って戸籍謄本に記載されている性別を答えるでしょう。
しかし、その性別が果たして本当に自分の性別と呼べるものなのでしょうか?
また、外見や遺伝子だけで『性』という判断をしてしまってよいのでしょうか?
『性』とは実は下記の3つの要素から成り立っています。
1. Sex - 生物学上の性別
2. Gender - 社会学的見地からの性別
3. Identity - 自分自身が認識する性別
つまり、自分の性がはっきりとわかるという方は、1~3の性別認識がはっきりとしている方というわけです。
では、上記いずれかが違う性別だと認識した場合、どのような事が起きるでしょうか?
例えば、1.の生物学上の性別が女性だったとしましょう。
おそらく、両親は女性的特性を持って生まれてきた赤ちゃんを女性として育てるでしょう。
学校に入れば、制服はスカート。
女性らしく振舞う教育をされ、育ちます。
しかし、3.の自分自身の脳が考える性別が『男性』だったとしたらどうでしょう?
おそらく、下記のような疑問がわいてくるでしょう。
『なんで男なのに、胸が膨らんでくるんだろう?』
『なんで生理がくるんだろう?』
『なんでみんな私に女性らしく振舞えと言うのだろう?』
『なんでスカートを穿かされているのだろう?』
自分自身が認識する性別と生まれもった性別、また社会学的見地からの性別が一致しない場合には、こういった悩みが苦しみに変わってきます。
この1~3の性別が一致しない状態のことを『性同一性障害』といいます。
障害と言っても、本人的には、なんの障害でもないんですけどね。
人間は、肉体で行動しているのではありません。
また、周りの環境に押し付けられて暮らすべきではありません。
脳の考えるままに行動するのが本能であり、我々の人生でもあります。
つまり、『性同一性障害』を持った人々は、こういった悩みや苦しみを乗り越え、多くの場合、体を心にあわせようと努力しているのです。
性同一性障害とは、こういった性別の3つの要素から成る性別の違いが引き起こす『障害』なのです。

