女性ホルモンについて(MtF)
7 月 3rd, 2008 by admin
MtFの性同一性障害者にとって、生まれ持った男性的な体の外観を自己認識性別の女性的なものに近づけるために効果的な手法としてあげられるのが、女性ホルモン治療です。ここでは、管理人早乙女春菜(MtF)と実際の女性ホルモン治療に携った医師からのアドバイスを基に、副作用やメリットについてご紹介いたします。
まず、女性ホルモン治療を始める前に、自分が本当に性同一性障害なのか?
自分の体が嫌で、見ることも嫌なくらい自分の生物学上の性別に違和感があるのか?
そういった点をもう一度確認してください。
女性ホルモン治療は、メリットもあれば、副作用も当然あります。
方法を間違えば、命の危険もある危険な治療だということを承知の上、安易な発想では始めないことをお勧めします。
さて、女性ホルモンには一体どのような種類があるのでしょうか?
女性ホルモンは、主に錠剤(経口)で摂取する方法とプロギノンデポー等の筋肉注射の2種類があります。エストラダームのような貼り付けるタイプのものもありますが、あまり使用しているかたはいらっしゃらないようです。
錠剤型の女性ホルモンは、気軽にネットで輸入購入が出来るという利便性がある反面、医師の診断のもとに行われる注射での治療に比べると、危険性が増します。しかし、錠剤の方がコストを抑えられることや、注射を打つ場合に必要な精神科医の診断が不必要なので、早乙女も若いころは錠剤を飲んでいました。
錠剤の女性ホルモンには下記のような種類があります。
- プレマリン: 卵胞ホルモンで、早乙女自身も服用していたものです。ネットでの流通が多く、タイやオーストラリア産のものが多いです。通常は、シートタイプの錠剤で0.625mgと1.25mgがあり、黄色い錠剤がメジャーです。
- エストロフェム: 卵胞ホルモンで、早乙女も大学時代に服用していました。エストラジオール(Ester17 Estradiol)とよばれ、女性ホルモンとしては、プレマリンの次に有名なのではないでしょうか?女性の更年期障害の治療薬としても使われていますので、肝機能に対する副作用が抑えられています。
- プロベラ: 黄体ホルモンです。男性ホルモンを抑える効果があります。早乙女は、現在では性別適合手術を終わらせているので、黄体ホルモンの摂取は必要ありませんが、睾丸がまだあるというMtFの方には、卵胞ホルモンと併用した摂取が望ましいと言われています。
上記以外にも、様々な女性ホルモン剤がありますが、メジャーなものに絞ってご紹介させて頂きました。
錠剤タイプの女性ホルモンは、個人輸入などで、容易に手に入れることができますので、医師の診断は必要ありません。しかし、その分、摂取の方法も人それぞれですので、すべて自己責任ということになります。
早乙女の過去の摂取方法としては、プレマリン0.625mgを1日2回、プロベラを1日1回のペースで服用していました。1度に大量の女性ホルモンを服用して、すぐに体を本来の女性体質にしたいという声をよく聞きますが、副作用が非常に危険なので、お勧めはしません。
上記の服用方法で個人的には、1ヶ月くらいで効果が出始めてきました。
これも、私の個人的な意見ですが、デポのような注射で医師の診断のもとに女性ホルモンを摂取するのが最適だと思います。肝臓疾患や血液の流れが悪くなるなどの副作用を女性ホルモンは持っていますので、定期的に血液検査をすることもお勧めします。
女性ホルモンのメリット:
- 胸が大きくなります。これは、AカップがBかCカップくらいになると思ってください。劇的に胸が大きくなることはごくまれです。女性ホルモンを服用していると、まずは乳首がこすれて痛い感じになってきます。その後で、胸が張ってきますので、大きくなってくるというわけです。
- 精神的な安定感。女性ホルモンを服用しているという実感が安らぎになります。これまで、男性的な体だったのが、少しずつ、女性的な体へと変化していくので、精神的にすごく楽になります。
- 全体的な体毛の発育が遅くなります。勘違いしている人が多いのですが、女性ホルモンを摂取したからといって、体毛が無くなるということはありません。
- 肌の透明感が増し、キメが細かく女性の肌質になる。
- ハゲの原因である男性ホルモンが抑えられているので、あまり心配はないでしょう。しかし、これも個人差があります。
女性ホルモンのデメリット:
- とくに朝ですが、体の疲れやだるさが目立つようになります。よく女性は体が弱いといいますが、こういうことなんだと実感できます。
- アルコールが弱くなります。実際、早乙女も今はお酒を飲みたいとも思わなくなりました。
- 男性的な性欲がなくなります。これは、射精が出来なくなりませすので、SEX自体にもあまり関心がなくなるでしょう。ただし、女性としての性欲が沸きますので、体が熱くなる感じの快感は得られます。
- 不妊になります。精液が出ないので、子供をつくることは出来なくなります。よく考えてから女性ホルモンを摂取することをお勧めするのは、この点も考慮したものです。
- 筋肉が減少します。特に二の腕などが脂肪に変わったりしますので、筋肉をつけたい方にはお勧めできません。
- 内臓・肝臓疾患や血栓症、心臓発作や脳梗塞、ガンなどになりやすい体質になります。リスクを考えた上で摂取しましょう。
女性ホルモンで変わらないこと:
- 声質。これは、声帯自体が変わりませんので、高くなったりはしません。早乙女は、タイで声帯の手術をしました。
- のど仏。これも、なくなったりはしません。これも、早乙女はタイで切除しましたが、傷は残ります。
- 身長は変わりません。骨格も、もちろんあまり変わらないでしょう。整形手術をするしかないですね。
以上が女性ホルモンに対する基礎知識とメリットやデメリットです。MtFの方は、本当に鏡をみるのも苦痛なので、一刻も早く女性ホルモンを摂取したいと考えていらっしゃると思いますが、中途半端な意思の方は、正直やめたほうが良いでしょう。
一度、女性ホルモンを摂取し始めて、またやめたりすると、ホルモンバランスが崩れ、危険です。医師の診断のもとに、適切な治療をしていくことをお勧めします。
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